TOAのアクティブ消音システムは、高い周波数(概ね数百ヘルツ以上)の騒音を低減することはできません。
消音できない高周波・広帯域の騒音の例
・ビルやファン、風車などからの直接的な風切り音
・高い音を含んだ切削音
・金属加工音
・破裂音
・空調ダクト内の空気音
<詳細>
TOAのアクティブ消音システムに限らず、一般のアクティブ消音技術はこのような高い周波数の騒音低減が不得意です。
また、低周波数成分を低減しても、高周波成分を低減しないままでは、聴感的にはほとんど騒音を低減したように聞こえません。
従来から騒音対策として施されてきた吸音材、遮音材等を用いたパッシブ消音の技術は、
低周波騒音の消音は不得意ですが、高い周波数の騒音低減を得意としています。
つまり高い周波数及び広帯域の騒音低減には、アクティブ消音ではなくパッシブ消音の方が効果的で経済的です。